目次
1.色の設定(CMYKとRGBの違い)
印刷物デザインでは、CMYKモード(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)を使用します。これはインクの組み合わせで色を表現するためです。一方、WEBデザインはRGBモード(レッド・グリーン・ブルー)を使用します。
小粋
印刷では色味が異なることがあるため、CMYKモードで設定することが重要です。
CMYK設定の手順
IllustratorでCMYKに設定する方法は、以下の手順です。
新規ドキュメントの作成時
STEP
「ファイル」→「新規作成」を選択。
STEP
「カラーモード」を「CMYKカラー」に設定します。
既存のドキュメントをCMYKに変更する場合
STEP
メニューの「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」を選択。
STEP
「CMYKカラー」を選びます。
2.解像度の設定
印刷物は高解像度が必要です。標準解像度は350dpiで、細かなディテールもクリアに表現できます。WEBデザインは通常72dpiのため、印刷用データに流用する際は注意が必要です。
印刷物の、解像度は350dpiにしましょう。
3.トンボと塗り足しの設定
印刷用デザインでは、トンボ(トリムマーク)と塗り足し(3mm)を設定します。裁断時にずれが生じても白フチができないよう、デザインを塗り足し部分まで伸ばすことを意識しましょう。
印刷用デザインでは、トンボ(トリムマーク)と塗り足し(3mm)を設定しましょう。
4.文字や線の設定
印刷時は文字や線の太さに注意が必要です。最小線幅は0.25pt、フォントサイズは6pt以上を推奨。細すぎると印刷で潰れやすく、見えづらくなる可能性があります。
最小線幅は0.25pt、フォントサイズは6pt以上を推奨です。
5.用紙サイズの選択
印刷物のデザインを始める際は、仕上がりの用紙サイズを考慮することが重要です。
用紙サイズ | 寸法 | 主な用途 |
---|---|---|
A4 | (210mm × 297mm) | 標準的なパンフレットやチラシに使用。 |
A3 | (297mm × 420mm) | 見開きで大きく使用する場合や、折り込みパンフレットに適している。 |
B5 | (182mm × 257mm) | 教科書や雑誌サイズとしてよく使われる。 |
6.フォントと入稿形式の注意点
印刷用データでは、フォントのアウトライン化を行い、データをPDF形式で入稿することが一般的です。アウトライン化することで、フォントの崩れや変換時のトラブルを防ぐことができます。
フォントのアウトライン化を忘れずにしましょう。